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リクルートを急成長させた人事評価制度「6つのスキルと4つのスタンス」

2020 5/25
リクルートを急成長させた人事評価制度「6つのスキルと4つのスタンス」

リクルートの評価制度は、他の大手企業も参考にするほど、実に素晴らしい仕組です。

ぼくも銀行からリクルートに転職した際には大変驚きました。

そそのアイコン画像そそ

えっ、評価制度ってこんなに細かいの?銀行の時は営業目標の項目があっただけなのに・・・

しかし、数年リクルートで働いてみて、「なぜリクルートを経験した人が他の環境でも活躍できるのか?」の答えの1つはリクルートの評価制度にあることを痛感しています。

リクルートが人材輩出企業と呼ばれる理由も、ここにあります。

困っている女性のアイコン画像困っている女性

評価制度って、どこも同じじゃないの?

リクルートのすごいところは、評価制度だけでなく、会社全体でしっかりと浸透しているところです。

実際に社内で働いていると、リクルートの評価制度をもとにして会話されることが多いのです。

上司のアイコン画像上司

〇〇のスキルをもっと伸ばすことを次は意識しよう

そそのアイコン画像そそ

銀行の時、そんなん言われたことないわ・・・

今回は、リクルートの急成長を支えてきた「評価制度」について、元銀行員→リクルートのぼくが解説していきます。

この記事を書いた人

・新卒で銀行に入社し、4年間法人営業に従事
・銀行を退職しニート生活を7ヶ月間
・リクルートに入社し、1年後に50名の営業リーダーに
・3年間の営業生活で、2回の全国年間表彰と新規事業立ち上げを経験
・ベンチャーキャピタリストに転身

目次

リクルートの評価制度は「6つのスキルと4つのスタンス」

ビジネスマンとして成功するためには、「取り組む姿勢」と「発揮できるスキル」の両方が必須ですよね。

この2つを更に細分化したものが、「6つのスキル」と「4つのスタンス」なのです。

リクルートの評価制度その1 ”4つのスタンス”

ぼくがリクルートに入社してすぐに言われた言葉があります。

先輩社員たちのアイコン画像先輩社員たち

そそさん、それってスタンス悪くない??

リクルートで働いていると、めちゃくちゃ「スタンス」について問われます。

そそのアイコン画像そそ

スタンスってどういうことを指しているのだろう・・・?

リクルートが求めるスタンスについて、非常に細かく、正確に定義されているのが「4つのスタンス」なのです。

それぞれについて、細かく解説していきます!

圧倒的な当事者意識

この言葉はリクルート社外の方でも、よく耳にする言葉ではないでしょうか?

若手社員のアイコン画像若手社員

聞いたことはあるけど、あまりよく分からないな・・

「圧倒的当事者意識」と聞いたことがあるけれど、中々イメージがつきづらいですよね。

簡単にいうと、「いかに自分ごととして物事を考えられるか?」です。

リクルートでは中途面接の際にも、実際に入社してからもこのスタンスが非常に高く求められます。

僕が中途面接で聞かれた質問が、このスタンスを問われていました。

リクルートの中途面接の質問

そそのアイコン画像そそ

銀行では営業で全国表彰を2回受けました!

面接官のアイコン画像面接官

へぇ〜それはすごいね。何人くらいの中で、何人選ばれるの?

そそのアイコン画像そそ

新卒からベテランの営業マン全員なので数千人の中で10人くらいです。

面接官の反応も良く、次は「どうやってその数字を上げたの?」「どんな工夫をしたの?」を聞かれると想像していました。

面接官のアイコン画像面接官

それによって、自分の支店とクライアントはどうなったの?

そそのアイコン画像そそ

なんじゃ、その質問・・・

リクルートで言われる「当事者意識」の解釈の1つとして、「どれだけ広い範囲を”自分ごととして捉えられるか?”」ということがあります。

例えば、上記のぼくのような営業マンの場合、自分が営業成績を上げて喜んでいるようでは当事者意識があるとは言えません。

自分が属する組織や、目の前のクライアントにどれだけのインパクトがあったのか?普段からその視点を持っているのか?が重要なのです。

同様に、若いメンバーだからといって指示待ちの姿勢だったりすると「当事者意識がない」と言われます。

よく耳にする「お前はどうしたい?」とは、いかに自分ごととして物事を考えているか?ということなのです。

当事者意識とは、「いかに自分ごとして物事を捉えられるか?」

考え抜く、やり抜く姿勢

他の企業の営業マンは「やり抜く姿勢」は求められますよね。

リクルートの場合は、それに加えて「考え抜く姿勢」が求められます。

これはあくまで個人的な印象ですが、リクルートには「やり抜く姿勢」と「考え抜く姿勢」のどちらかを強く持っている営業マンが多いと思います。

最近の新卒で入社してくる若いメンバーの子は非常に優秀ですが、頭でっかちなところが多く、「やり抜く力」が欠けているのかもしれません。(時代かもしれませんね・・)

一方、中途で入社してくる営業マンは明らかに「考え抜く力」が足りてなかったりするケースが多くあります。

他の企業で、優秀な成績を出した営業マンは勢いや関係性だけで営業をしてきたケースが多く、リクルートでは全然活躍できなかったりします。

考える力とやり抜く力の両方が求められる

広く深く学び続ける姿勢

銀行からリクルートに入って非常に驚いたことは、多くの方々が副業をしていたり、ボランティア活動をしていることです。

銀行の時の周囲のメンバーは、積極的な社外活動をしている人は誰一人おらず(資格の勉強をしているだけ)、転職した当時はかなり衝撃的でした。

しかし、冷静に考えると、現代社会は日々日々ものすごいスピードで進化していっているため、自ら情報をアップデートしないと、どんどん埋もれていってしまうのは当然のことですよね。

少し前の知識や、やり方が今では通じないという例は身の回りにも溢れていますよね。

昔はホームページを作ることで大金をもらえたりしましたが、今ではWixというサービスを使えば無料でホームページを作れる時代です。スマートフォンでも同じことが言えます。

そそのアイコン画像そそ

なんでそんなこと知っているんだ・・・・

一緒に働くメンバーが色々なことに興味を持って取り組んでいるからこそ、継続的に学び続けることをしないとどんどん取り残されてしまいます。

常に最新の情報に触れ、自分なりの言葉で解釈しようとする姿勢がリクルートの社員には求めれるのです。

常に自分を最新の情報にアップデータとしておくことが求められる

チームとして協働を求められる姿勢

銀行からリクルートに入って、驚いたことの1つでもあるのが「周囲との協働」です。

そそのアイコン画像そそ

リクルートってごりごりの営業会社ではないのか・・・

リクルートに転職する前の私は「リクルートは個人プレイの営業会社だ!」と決めつけていましたが、実際に入社してみると、全く異なることに気がつきました。

リクルート社員のアイコン画像リクルート社員

周囲の人との”協働”を!

リクルートでは「自分だけ良ければいい」という人は一切評価されません。

むしろ、リクルートで活躍する人の特徴は「周りの人を巻き込めること」です。

多くの人に協力を得ることで大きな仕事ができるのも、リクルートで働くことのメリットでもあり、実際に求められることでもあります。

社内の同じ部署のメンバーだけでなく、企画やプロダクトを作る他部署のメンバー、クライアントや業界に関わる多くの人の力を借りて、大きな仕事を成し遂げる人がたくさんいます。

周囲と協働して仕事をすることが求められる

リクルートの評価制度その2 ”6つのスキル”

ここまで、”スタンス(姿勢)”について記載してきましたが、以下ではビジネススキルとも言われる”6つのスキル”について説明していきたいと思います。

スタンスの時の項目と異なり、ちょっとビジネススキルっぽい感じの項目が多いですよね。

これは、経営企画や戦略系の職種の方だけの評価項目ではありません。新卒の営業マンにも求められるものなのです。

それでは1つずつ解説していきます。

構造で捉え俯瞰してみる力

「構造で捉え俯瞰してみる力」は、全体を見た上で、いかに論理的に物事を考えられるか?ということです。

例えば、あなたが営業をやっているとして、営業目標が貼られたとします。

その目標を達成するために「どのお客さんを攻めるべきか?」ということは普通の他の企業でも行うことでしょう。

構造で捉えて俯瞰してみる力というのは、「担当しているクライアントを取り巻く業界にどんな変化が起きるか?」「それによってクライアントにどんな影響が出るか?新たなニーズが出るか?」などを論理的に考えることです。

他の企業で優秀な成績を上げてきた営業マンがリクルートで成果を出せないのは、「構造俯瞰力」を求められるからです。

目の前の事象だけではなく、広い範囲を俯瞰して見る力が求められる

分析的に捉え問題を特定する力

前述の「構造で捉え俯瞰して見る力」の項目と、非常に関係の深い評価項目が「分析的に捉え問題を特定する力」です。

物事を全体から俯瞰して見るだけでは、解決策を提示することはできません。

全体の構造の理解をした上で、根本的な問題は何か?を特定することによって、問題解決をすることができます。

このスキルが弱い人がプロジェクトなどのリーダーを務めると

社員のアイコン画像社員

その問題って〇〇じゃないの?

間違った課題設定をしてしまって、解決に向かわないまま、ゴールに突き進むことになります。

根本的な課題を特定ができれば、複雑に絡み合っている問題点を一気に解決することができ、的確な打ち手を打つことができます。

リクルートで優秀な成績を収める営業マンや、新規事業を起こす人には必ず求められるスキルです。

筋の良い仮説を作り込む力

問題を特定するときと、特定した後の解決策に求められるのは「仮説思考力」です。

根本の問題を考えたり、解決策を決定するためには、闇雲にアイデアを出していては時間も工数も膨大にかかってしまいます。

そこで重要なのが、「筋の良い打ち手仮説」です。

少ない情報の中で、どのように問題解決するのかという筋道を立てるこの思考プロセスはビジネスでは非常に重要です。

どんなに筋の良い仮説を立てても、検証を続けていく間に必ずどこかで予想外の事実にぶつかります。

しかし、根本の仮説の筋が良ければ、都度都度の微調整をすることで、どんどん前に進めることができます。

新しいアウトプットが求められるリクルートでは、いかに少ない情報から筋の良い仮説を立てることができるかが求められます

課題設定、解決策の策定において筋の良い仮説が求められる

プロセスを作り込む力

プロセスを作り込む力とは、目標達成のための道しるべ、戦略を細かく立てるスキルのことを指します。

新卒や若いメンバーは上司や先輩が作った戦略に基づいて行動する機会が多いですが、プロセスを間違えると多くの人の時間と労力を無駄にすることになってしまいます。

ぼくも会社から予算と人員を与えてもらって、新規事業のプロジェクトリーダーを務めましたが、プロセスを作ることに一番、時間を使いました。

営業マンであっても、周囲の人が動くプロセスを細かく作り込むスキルがないと、いつまで経っても自分の目の前の数字しか上げることができないビジネスマンになってしまいます。

将来、マネジメントする立場を考えると必須のスキルと言えるでしょう。

プロセスを作り込む力=目標達成のための道筋を細かく設計する力

ビジョンを打ち出す力

「ビジョンを打ち出す力」とは、周囲の人に動いてもらうために適切な大きな目標を掲げるこスキルです。

この評価項目はまさにリクルートっぽいですよね!

他の企業では、「ビジョンを打ち出す力」なんで求められることは少ないのではないのでしょうか?

リクルートがこの評価項目を掲げる理由の1つとして、「働く風土」が挙げられます。

他の企業と異なり、メンバー単位で色々なプロジェクトや取り組みを行うことができるので、「ビジョンを打ち出す力」があれば様々な取り組みを行うことができます。

実際に私が新規事業を立ち上げた際にも

そそのアイコン画像そそ

この業界では〇〇なことが起きているので、それを解決したい!

というビジョンがあったからこそ、会社が予算と人をつけてくれたのだと思います。

ただ、ぶっちゃけた話、リクルート社内で「ビジョンを打ち出す」ことをしている人はそう多くはないというが個人的な感想です。

リクルートにいる人のイメージが先行しがちですが、思っているよりも働いている人は普通です。

周囲を巻き込み、大きな目標を掲げるスキル=ビジョンを打ち出す力

人を理解し統率する力(動かす)

リクルートの管理職は高いマネジメントスキルが求められます。

何故なら、メンバー1人1人を理解して、「統率」「評価」することが求められるからです。

リクルートの査定は「タテ・ヨコ・ナナメ」といって、上司、横の部署の上司、同僚などの多角的に行われたりします。

上司のアイコン画像上司

うちのメンバーの〇〇というやつは、こう考えてて・・・

自身のメンバーを理解していないと、すぐに他のグループの人からの指摘が入ったりします。

他グループ管理職のアイコン画像他グループ管理職

〇〇はこの前、こんな発言をしていましたよ。それは違うんじゃないですか?

「人を理解し、統率する力」はマネージャーにだけ求められるものではありません。

メンバー間でも、周囲の人に協力してもらい、高い成果を出すためには、まずは自分が相手のことを知らないといけません。

リクルートで高い成果を出すためには、周囲への理解スキルが必ず必要になるのです、

人を統率し理解する力=周囲を理解し、協力してもらうスキル

まとめ

ご覧の通り、リクルートの評価項目は非常に細かく、難しそうなものも多いですよね。

改めて、全部を見てみると感じるのは、「リクルートで働くこと=リーダー人材」ということです。

特に最後の「人を理解し統率する力」や「ビジョンを打ち出す力」はリーダには必須の条件ですよね。

人は自分が働く環境や周囲にいる人の影響を強く受けます。というか、全てはそれ次第くらいにいっても良いかもしれません。

自分のたった1回の人生を思い切り生きるために、誰と過ごすか?どこに身を置くか?を真剣に考えないといけないですね。

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この記事を書いた人

そそのアバター そそ 現コーポレートベンチャーキャピタリスト

元リクルート営業、元銀行の法人営業。銀行の営業では全国1位、リクルートでは3年の在籍で2回の年間表彰を受賞し、新規事業PJ立ち上げも経験。営業一筋だったキャリアから一転してベンチャー投資の世界に飛び込むまでのキャリア論を記載

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