
リクルートの営業って大変そう・・・

リクルートの営業マンすごいと言われているけど何がすごいんだろ
リクルートに転職を希望している人からよくこんな言葉を聞きます。
ぼくが転職活動をしていた時、リクルートの営業についてネットで調べると、リクルートの営業はブラックだとか、体育会系だ!とか出てきたり、リクルートからベンチャーに転職する人が多いとか、何が何だかわかりませんでした。
実際に自分がリクルートに入社してみて、その情報の多くは、抽象的で分かりづらいものばかりだと痛感しています。
それが本ブログを書いている理由です。
結論からお伝えすると、リクルートの営業マンは市場価値が高い人が多いです。
リクルートで活躍したのちに、ベンチャー企業から高いポジションでオファーを受けて転職していく人も一定数いました。
しかし、彼らは元々、スーパー営業マンだった訳ではありません。
リクルートという組織に身を置くこと営業スキルをつけ、自分の価値を高め、より大きな仕事や待遇で違う環境に飛び立っていったのです。
ぼく自身も銀行からリクルートの営業を通じ新たなチャンスを頂いたその1人です。
・銀行から中途入社でリクルートの販促領域に営業職として入社
・転職初年度の年間表彰を含む、3年間で計8回の表彰歴
・営業職から、ベンチャーキャピタリストに転身
・転職プロセスの成功とキャリア形成についてのメディア出演
https://takope.net/bank-recruit https://samuraisoulinc.jp/archives/5162 https://kitashooo.com/bank/recruit/
今回は「リクルートで働くとなぜ営業力がつくのか?」について構造的に解説したいと思います。
- リクルートに興味がある人
- 転職を考えている人
- 営業力をつけたい人
営業力をつけたいビジネスマンがリクルートに集まってくる
リクルートに入ってくる若手社員の子と話してると

営業力をつけたいのでリクルートに入社しました!
と話す人が非常に多いのです。

銀行の営業の方が営業力つきそうだけどな・・・
と、入社したばかりのぼくは心の中で思っていました。
転職活動をしている時も

リクルートにはいれば営業力がつきますよ
というざっくりとした話しか分かりませんでした。
しかし、リクルートで数年働いてみて、その理由は大きく3つあると考えています。
・クライアントの経営に踏み込むことが求められる
・数字だけを上げても評価されない社内文化
・切磋琢磨する周りのメンバーのレベルの高さ
それぞれ解説していきます!
経営に踏み込まないと自分の売上が増えないリクルートの営業
まず、「リクルート」とひとことで言っても、色々な会社があるので自分が興味あるリクルートの会社はどこなのか?をちゃんと確認しましょう。
リクルートの社名を使って求職者を集めている転職エージェントや、転職サイトに惑わされてはダメですよ。
今回は人材領域の「リクルートキャリア」ではなく、販促領域である「リクルート住まいカンパニー」「リクルートライフスタイル」「リクルートマーケティングパートナーズ」などの会社群を例に考えてみます。
・リクルート住まいカンパニー
・リクルートマーケティングパートナーズ
・リクルートライフスタイル
上記の会社で有名なリクルートのサービスにはホットペッパー、じゃらん、ゼクシィ、などがあります。
リクルート各社の売上はクライアントから頂く広告費になります。
営業マンは、自身が担当するクライアントから、少しでも多くの広告費をリクルートの媒体に投下頂けるように日々営業活動をしています。
ところで、会社にとって広告費ってどんなコストか知っていますか?
広告費は経営状態に最も敏感に反応するコストなのです。
つまり、会社の業績が悪いと真っ先にリクルートへの支払いをやめるということです。

うちのメディアは御社にたくさんの反響や認知をお返ししてますよ
という風に、広告としての価値を十分に返していても、会社の経営が悪ければリクルートの売上が増えることはありません。
だから、リクルートで行う営業とは広告媒体を売ることではなく、クライアントの経営に関わり、業績全体を上げることが求められるということなのです。
広告屋の営業マンではなく、経営に伴走するパートナーとして組織体制や人事制度まで行うことも珍しくありません。常に経営者目線で物事を考えることが営業マンに求められます。

リクルートの営業はクライアントの業績が良くないと増えない
広告営業マンだからこそ、経営に携わるのは難しい
リクルートが経営に関わる提案がしたいからと言って、クライアントがそれを求めている訳ではありません。
クライアントからすると、
お前らは広告屋だろ!?経営に関することは他の会社に頼むから
というのが普通ですよね。
だからこそ、自分の業務範囲を超えて、いかにお客さんの根幹部分に入っていけるか?が求められるのです。コンサルに依頼するようなことを広告会社に任せてもらうことは容易ではありません。
圧倒的な熱量と行動量、そして論理的説明力と営業マンの人的魅力を持って、お客さんの懐に入り込まなくてはいけないのです。
本来の業務でない経営の部分をどれだけご提案させてもらえるには、高い営業力が求められます。
クライアントの経営に踏み込んでいくには様々なスキルが求められる
「リクルートで営業を経験すると営業力がつく」と言われる1つの理由がこれだと考えています。
単に売上だけを上げても評価されないリクルートの営業
ぼくは入社して以降、色々な賞などを頂きましたが、どれも目標に対する達成率のみで表彰されたわけではありません。
達成率という数字に加えて、定性的な取り組みの内容も加味して頂いて表彰してもらえたのです。具体的には取り組み自体の「新規性」「汎用性」などがあります。
これらの観点は経営者に必要な要素です。
中小企業やスタートアップであればあるほど、競争環境も厳しく、社長1人への依存度が大きいです。その状況下で経営者が行うべきことは
リクルートでは営業マン単位で、これらのスキルが求められます。

お客さんとめっちゃ仲良くなってたくさん受注しました!
だけでは、リクルートでは評価されません。
クライアントと仲良くなった上で、クライントにとって有益な取り組みが出来たか?を社内で要求されることによって、リクルートの営業マンはどんどん成長していくのだと思います。
・リクルートでは売上金額だけでは評価されない
・新規性と再現性を満たす動きが営業マンに求められる
優秀な人材が圧倒的に多いリクルートの営業
最近の新卒の子の就職活動の話を聞くと驚かされることがたくさんあります。

え、◯◯商社の内定もらったのにリクルートに来るの?
少し昔だったら、その企業に入るだけで、勝ち組扱いをされるような企業からの内定を蹴って、リクルートに入って来る若いビジネスマンがとても多いのです。
さらに、単に優秀なだけではなく、リクルートに入社する人にはもう1つ共通点があります。
それは『仕事に対して前のめり』であることです。
自分の業務の範囲を超えて色々なことをやってしまう。そして会社もそれを評価する。そんな独特な会社の雰囲気に転職したばかりの時は圧倒されました。
優秀な人が高いモチベーションで働いているからこそ、リクルートは大企業になった今でも成長を遂げているのでしょう。
リクルートに中途入社してくる営業マンはどんな人?
リクルートに入社してくる営業マンの前職は様々です。契約社員採用をしている会社では営業未経験で合格している人も数多くいます。

リクルート各社それぞれで、採用基準は微妙に違いますが、1つ共通していることがあります、
それは「リクルートで働きたい人」は採用される可能性が低いということです。
リクルートが採用したいタイプの人は、自分がやりたいことのためにリクルートという環境を「使う」人が多く、リクルートにただ入りたい人は求めていません。
自分のなりたい姿があって、ありたい姿を達成するためにリクルートでの営業経験が必要であることを説明できる人を求めているのです。
リクルートの面接は他の企業と異なり、かなり独特です。どんなに有名企業で高い実績を残していても、落ちます。反対に、有名大学卒出身ではなくても、有名企業からの転職でなくても、リクルートの文化にマッチすれば受かります。
ぼく自身、リクルートの面接を受ける際にはリクルートに特化したエージェントを使いました。


将来〇〇をするためにリクルートでの◯◯な経験が必要です
能力が高い上に将来のビジョンがあり、そのためにリクルートを踏み台にしたいと考えている人が多い会社。
元々個人能力が高い人たちが、リクルートの組織文化の中で成長していくことにより、営業マンとしてどんどんパワーアップしていきます。
何が優秀か?を定義することはさておき、優秀で主体的な人が多いという印象が現リクルートのぼくの感想です。
そんなメンバーに囲まれて働くことで、嫌でも自分の能力とマインドが引っ張られて向上していきます。
リクルートに入社する人は”リクルートに入りたい人”ではなく、”リクルートを使う”人
リクルートで営業力をつけて自分のキャリアを広げる
リクルートの営業マンは退職後に、様々な場所で活躍をしています。
リクルートで働くことで、営業マンとしてのベースとなる『諦めない』『動き続ける』に加え、他の職場でも通用する汎用的なスキルが身につくからです。
個人的な意見として、営業マンであれば、リクルートで働くことはオススメです。

もしご興味あれば、リクルートで営業力をつけてみるのもいいかもしれません。自分次第ではその後のビジネスキャリアが大きく広がると確信しています!
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