
普通の営業マンからどうやってベンチャーキャピタリストになったんですか?

なんで銀行からリクルートに転職したんですか?
この記事をお読み頂きありがとうございます。
ありがたいことに、ぼくのキャリアについて様々な人からご質問を頂く機会があり、非常に感謝しております。
たくさんのご質問を頂くのは、ぼくが他の人とはちょっと異なるキャリアを歩んでいるからです。
- 大学4年生の時に就職活動をせずに1年留年し、バックパッカーに行く
- 大学卒業後に銀行(notメガバンク)に就職し、営業で鬱になりサボる
- 4年の銀行員生活を終え、退職しニートになって海外MBAを目指してみる
- 苦労の末、合格した海外MBAに行く目的を再度考えた結果、渡航を辞める
- 7ヶ月の無職期間の中で、転職活動を経てリクルートの営業として中途入社
- 銀行員時代とリクルートの経験を活かし、財務及び経営コンサルの副業を始める
- 3年強のリクルート法人営業を経て、ベンチャーキャピタルに転身
現在はベンチャーキャピタリストとして働いていますが、周囲は投資銀行や有名コンサル出身、MBAホルダーの人がいらっしゃいます。
一方、ぼくは銀行員時代は営業が嫌でずっと辞めることを考えていたり、ニート期間が長かったりと輝かしいキャリアを持っているわけではありません。
「どこにでもいる普通の営業マンが、なぜ狭き門であるベンチャーキャピタリストとして働くことができたのか?」
多くの方からご質問を頂くのですが、正直自分でも明確な答えを持っている訳ではないというのが本音です。
ただ1つ言えるのは、「自分はどんなビジネスマンになりたいか?」「そのためにはどうすれば良いか?」を考え続けてきた、ということです。
自分がなりたい姿に目指して頑張っている中で、周囲からはネガティブな言葉をかけられることも多々ありました。
本当は

自分を信じてたので気にならなかったです
と言いたいところですが、様々な人の言葉に毎回凹んでやる気を失くしていたのが事実です。
しかし、それでもずっとやりたかった今の仕事を出来ているのは凹みながらも継続して考え行動してきたからだと思っています。
もしあなたが、
と思っているのであれば、ぼくのキャリアが少しだけ参考になるのかもしれません。
自己紹介も含め、ぼくの経歴や当時考えていたことについて、時系列で記載したいと思います。
大学卒業までは勉強せずにサッカーだけ
小学5年生から本格的にサッカーを始め、大学を卒業するまで人生のほとんどをサッカーに費やしてきました。
サッカー選手を夢見て、高校時代のサッカー部時代には夢に近づいた瞬間も・・・
しかし、自分の努力不足でプロサッカー選手になるという夢は叶いませんでした。もう一度生まれ変わったら、またサッカー選手を目指したいです。
大学卒業するまでの人生でサッカーしかしてこなかったので、勉強など出来るはずもなく、高校では2回留年しかけました。
大学での学部選びも、サッカーがしたいという理由で、1番勉強する必要のないと言われていた商学部への進学を選択。
大学では部活が忙しく、授業にほぼ出ることなく、4年間で買った教材費用は4千円、単位は卒業に必要な単位数ぴったり。
ノートなど取ったこともなく、試験の2週間前に自分が取得している授業を初めて知ることがほとんどでした。
人生で本気でサッカーをやるのは終わり
大学3年生になると、周囲は就職活動を始めますが、ぼくは大きな違和感を感じました。

ぼくは世界で御社の〇〇の製品を広めたいんです!
これまでずっとサッカーしかしてこなかったチームメイトや、飲み会ばっかりしていた大学の同期が、急に将来やりたいことが決まるのです。

サッカーに代わるものなんてあるのかな・・・
ぼくは、面接で話すための志望理由を無理矢理作ることは出来ないタイプだったので、1年間留年させてもらうように親に頼みこみました。当時の何もわからない状態で進路を決めるのはなんとなく違うな、と思っていたからです。
そして、借金をして海外にバックパッカーに行きました。
サッカーしかしてこなかった自分は付き合う人の範囲も狭く、色々な考えに触れることがなかったので、違う世界を見たら何か変わるのではないかと安易な期待をしていたからです。
バックパッカーを経て就職活動を始める
バックパッカーで14カ国を回り、いろいろな文化や考え方に触れてきました。
良い経験になったことは間違いはないのですが、自分が仕事を通じて何をしたいか?というものは明確には見つかりません。
海外に自分探しに行って、結局何も変わらないという典型的な迷えるタイプの人間でした・・・
ただ1つ言えることは、海外の人たちは自分の気持ちに素直に生きているということを強く感じことを今でも覚えています。
後から振り返ってみると、このバックパッカーの経験が、実は自分の就職活動に影響を与えていたのかもしれません。
最後までやりたいことが分からなかった就職活動

明確にやりたいことが見つからない・・・
だからこそ、最初の就職先を「将来やりたいことを見つけるための場所」と決めました。
本来、他の人にとってはこの場所が「大学」なのかもしれませんが、サッカーしかしてこなかった自分は仕事をしながら考える必要があったのです。
では、「将来やりたいことを見つけるための場所」の条件は何なのか?
その場所選びの条件として以下のように決めした。
- 面白い人や刺激的な人に出会える環境であること
- 自分のやりたいことの選択肢が狭まらないところ
- 営業として自分の価値を高められるところ
この3つにした理由を簡単にご説明します。
就活軸①周りの面白い、刺激的な人がいる環境
ぼくは長年のサッカー生活を通して、「周囲に誰がいるか?」が与える自分への影響の大きさを感じてきました。
自分がサッカーが上手くなくても、周りにいる人で自分が飛躍的に成長する、そんな経験をたくさんしました。
特に小学生の時の経験が大きく印象に残っています。
当時のぼくは自分の小学校のチームに通っていました。
サッカーのレベルは高くないけれど、いつも学校で遊んでいる友達とするサッカーは格別に楽しいものでした。
ある時の大会でのぼくのプレーが目に止まり、有名なクラブチームのコーチから

うちにチームでプレーしないか?
と声をかけて頂き、クラブチームの練習に参加することになったのです。
いざ練習に参加してみると、今まで出会ったこともないくらい上手な人たちばかりで完全に圧倒されました。

小学校の仲良しの友達とサッカーしている方が楽しい
自分が実力がなかったこともあり、「クラブチームではなく小学校のチームでサッカーがしたい」と言って、クラブチームの練習に行くのをずっと嫌がっていました。
しかし、クラブチームでしばらく練習していると格段にレベルが上がっている自分に気づいたのです。
当時のぼくは小学校のチームにも顔を出していたので、自分が上手くなったことにより、大好きな小学校のチームを勝たせることが出来るようになっていったのです。
”自分に力があれば周囲の人を勝たせられる”
”レベルアップするためには周囲の環境が大事”
小学校のサッカーの経験で「周囲にいる人の重要さ」を感じ、これまでにビジネス人生を振り返って改めて考えてみても重要だと痛感しました。

就活軸②自分のやりたいことの選択肢が狭まらないところ
「自分が仕事を通じて何をしたいか?」を決めるのに、特定の業界の特定の分野をターゲットにした仕事では自分の選択肢や可能性が狭まってしまいます。
ぼくの周りの友人たちは、就職活動の面接で

御社の製品に非常に共感を持っています!
と話していましたが、メーカーなどの特定の業界、もしくは特定のお客さんを相手にしている仕事だと必然的に自分の見える範囲が限られてしまいます。
例えば、電気メーカーに就職した場合、営業マンとして、自社の製品を小売店に販売するような仕事になります。
このお仕事を否定するわけではありませんが、最初の就職先の目的が「世間のことは何もわからないので、自分のやりたい仕事を見つける」の場合、自分の見える範囲が限られてしまいます。
目の前の仕事のやりがいや給料も大事ですが、ぼくにとってはそれよりも自分が本当に面白いと思う仕事を見つけることの方が重要でした。
就活軸③営業として自分の価値を高められ、退職を前提に働けるところ
ビジネスの基本である”営業”を極めることがなりたいビジネスマンへの第一歩と考え、営業力を上げるにはどこが良いか?を考えました。
営業力をつけるには?の1つの軸として、「自社の商品力が強くなく、競合が多いところ」という軸を作りました。
なぜなら、ただ単に需要があるお客さんに商品を届けるだけでは営業力があるとは言えないと考えたからです。
そして、もう1つの職場選びの考え方として「自分が退職をできる」という要素も大切にしていました。
自分の場合、居心地が良かったり、周囲と仲良くやれている環境だと甘えてしまう傾向があります。
先に述べた小学校のサッカーの時の体験からも言えることです。
自分の性格を考えた時に、最初の就職先で給料が良かったり、安定感を感じてしまうと、その環境から離れなくなるのでは?と考えていました。
・自社の商品力が高くなく、競合が多いところ
・自分が退職をできるところ
前述した就活の2つの軸の条件を満たすので、結果的に「銀行」への就職を目指すのですが、ぼくはメガバンクは受けませんでした。
なぜなら、メガバンクは銀行としてのブランド力も高いので、その他の銀行に入社してメガバンクと競争する方が自分の営業力がつくと思ったからです。

さらに、メガバンクは給料はとても良く、30歳になると年収が1,000万円を超えることもしばしばです。
ぼくはそんなに強い人間ではないので、自分の性格を考えた場合にメガバンクに就職すると、満足してずっとその環境にいてしまうのではないか?と思ったのです。
鬱と表彰の銀行員時代
銀行には法人営業として入社し、東京と大阪で、それぞれ約2年間営業を行いました。
退職前の2年間では周りの方のサポートのおかげで、若手の中のMVPや全ての法人営業マンの中でのMVPを頂くことが出来ました。
しかし、最初の2年間は、そんな賞をもらえることが想像できないくらいに苦しい日々を送りました。
厳しいことで有名な支店に配属され完全にやる気をなくす
新卒で入社した最初の支店は社内でも厳しいことで有名で、出来る営業マンだけが集まる支店でした。
それゆえに、全く成績も出ないどころか、そもそも誰も何も教えてくれないので何をしたら分からない。ストレスで左目が全く見えなくらい追い込まれていました。
ずっと支店の近くを流れる川沿いのベンチで、営業で鬱になった人のブログを読んだり、転職体験記を読んでぼーっとしていました。
さらには、毎日深夜2時にラーメンを上司に付き合わされているのに体重が4キロも落ちたこともありました。毎日の通勤では転職サイトや営業で鬱になった人のブログをずっと読んでいたことを今でも鮮明に覚えています。

大きな転機となったスーパー営業マンとの出会い
大学時代に商学部で全く勉強してこなかったために簿記や財務のことが分からず、完全に気持ちや根性だけの体育会系枠でのキャラで頑張ってきました。
銀行内で行われるテストでも同期の中では下から数えた方が断然早いくらいの成績でした。
そんな中、自分のビジネスキャリアを踏まえても大きな転機となったのが、Mさんとの出会いです。
Mさんは同じ支店の上司であり、リクルートと銀行を通して、過去に出会った営業マンの中で1番すごいと思える人でした。

Mさんの凄さは一言でいうと、「自分で考えて本質的なものを捉えて推進していくこと」です。
銀行の仕事はマニュアルに沿って行うものが多く、定量的にダメと判断されたものを覆すことは難しい。
そのため、社内の基準に沿ってお客さんに提案する営業マンがほとんどでした。銀行のようなカタイ会社であれば仕方のないことです。
このような状況では、お客さんが本当に望むのもを提案することは至難の技です。結果的に銀行の都合の良い提案に持っていくしかないのです。
しかし、Mさんは社内に対して本質的な投げかけをし、普通の銀行マンでは行わないような案件を多くこなしていました。
”今の状況に常に疑問を持ち、自分なりの改善案を考え、行動し続けること”
これはMさんの仕事振りを見て、ぼくが勝手に解釈した言葉です。この仕事に対する姿勢が今でも自分の仕事へのスタンスに大きく活きています。
銀行での仕事にも慣れ、海外のMBAを目指すことを決心
銀行の法人営業として一定の成果を残せてきた頃から、見えてくる景色が少しずつ変わり始めました。
それまでは、営業成績が全く上がらず、「営業が出来るようになるにはどうすればいいか?」ばかりを考えていたのですが、いざ表彰をもらったり、成果が安定的に出せるようになってくると

自分はこのまま成績を残していくことで支店長や頭取になりたいのか?

銀行のスペシャリストになりたいのか?
ということを自問自答し始めました。
銀行の業務を通じて「経営って面白い!」と思い、経営について学びたいと考えるようになりました。
経営の中でも、これから世界を変えて行くビジネスに関わる仕事や企業の経営を良くして大きなインパクトを与える仕事がしたいと思っていたので、コンサル、PEファンド、ベンチャーキャピタルの仕事がしたいと思いました。
そこで、転職エージェントに会って自分の思いを伝えて見ると

営業しかしていないキャリアだとそのような仕事は難しいですね〜。海外MBAホルダーだったら別ですが・・・
コンサルやベンチャーキャピタルもピンキリなので、なろうと思えば正直誰でもなれますが、自分が望むような高いレベルの環境で働こうとするとかなり狭き門です。
自分でも調べた結果、自分のやりたい仕事をやるには海外のMBAに行くしかない!と決意したのです。
海外のMBAに行くために、銀行で働きながら朝は2時間、夜は仕事が終わってからの4時間、休日は8時間くらい英語の勉強をしていました。
思い切って銀行を退職し、ニートをしながら留学に専念
留学に必要なスコアも現実的になってきたことから、留学への準備に専念するために、4年間の銀行員生活に自ら終止符を打ちました。
営業としての成績も残せ、仕事が楽しく出来ていた時でした。
辞めるときには他の支店の方や人事の方からも激励の電話をもらったりして本当に感激しました。今でも銀行の時にお世話になった方々には感謝しています。
退職後はニートになって、時間も大量に出来たおかけで勉強にも専念でき、海外MBA合格を勝ち取ることができました。
しかし、ぼくは結果的に入学することを選びませんでした。
理由は以下の記事に書いてありますが、簡単に言うと、自分の将来の目標に対し、MBA留学という手段以外の方法でチャレンジしようと考えたからです。

実際に行っていない自分が海外MBAを語るのは良くないと思うので、興味ある方は実際に行かれた方の意見を聞いた方が良いと思います。
しかし、自分なりに出来るだけの情報収集をした結果、MBA留学とは違う手段で自分のなりたい姿、やりたい仕事を見つけにいくことにしたのです。
この時、自分の人生の中で最も自分の人生に向き合い、やりたい仕事をやるためにはどうしたらいいか?を真剣に考え、キャリアの戦略を立てた時間でした。
ニートの時から歩んだキャリアの考え方や、やり方についての自分の体験談をこのブログに書いています。
結果的に「ベンチャー投資」「事業投資」の仕事を行うことが出来ているので、当時考えていたキャリアプランは間違っていなかったのかなと思っています。
MBA留学を諦めてニート期からの転職活動
自分が将来やりたい仕事をするためにはどんな仕事をしたら良いか?
自分が人生で何をしたいか?どんな生活を送りたいか?をよく考えました。転職における自己分析は誰よりもやった自信があります。時間がありすぎたので。
幸いにも英語をめちゃくちゃ勉強していたので、外資も含めて幅広い選択肢を持つことができ、かつニートだったので、転職活動に膨大な時間を割くことができました。
そのため、多くのエージェントに会うことができ、色々な人の意見を聞きました。
そこで、ぼくが考えたのはコンサル会社に入ってスキルアップをし、数年後にキャリアアップの転職をするということです。
コンサル業界に的を絞り、ケース面接やフェルミ推定の勉強もしてコンサルは自分が行きたいと思った企業の多くから内定を頂くことが出来ました。(時間が相当あったので、かなり優位でした)
他社の内定をお断りして想定外のリクルートに営業として中途入社
「経営に関わる」「新規ビジネスに関わりたい」と考えていたので、転職活動の当初は”営業職”の求人には見向きもしていませんでした。
なぜなら、1人の営業マンとしてどれだけ成績を残しても高い年収がもらえる、営業部長になれるくらいで、事業開発や新規事業、経営に関わることは出来ないと考えていたからです。
しかし、ひょんなことから”リクルートの営業”を知る機会があり、これまでの自分の営業職へのイメージが完全に変わりました。
そして、自分の強みである「営業」を使ってキャリアアップすることで自分の叶えたい未来に到達できると確信したのです。

当時に自分が考えたこと、そして実際にリクルートの営業を通じて実現したことは、営業職にキャリアの限界を感じている人や、ネガティブなイメージを持っている人に伝えたいものであります。
一方で、同じ”営業職”であっても自分のキャリアが狭まってしまう営業もあります。自分が応募する営業は『どんな営業か?』『どんなスキルが身につくものか?』を知らずに年収だけで転職の判断をしてしまうのは非常にもったいないことだと思っています。

リクルートの営業として中途入社
転職前にリクルートと聞いてイメージする印象と、自分が実際に働いてみて感じることには、たくさんのギャップがありました。
入社当社は銀行とリクルートの文化の違いに驚き

え、これって同じ会社?
と、思うことがたくさんありました。
銀行の当たり前がリクルートの当たり前ではない。そんなことが無限に起きるのです。
今改めて振り返ってみると、1つの組織に長くいすぎることの危険性を学んだ経験でした。
おそらく転職をしてなければ、銀行の違和感に今でも気付くことなく過ごしていたと思います。
リクルートの営業を通じて営業ではないスキルを磨く
転職する際にリクルートの営業を選んだ理由は『いち営業マンとして数字を追うだけが仕事ではない』ということです。
営業をやりつつも次のキャリアでは営業以外の仕事もできるようなスキルを身につける、そんな日々を送ることが出来ました。

友人とワイワイガヤガヤ働くような感覚で日々の営業活動を続けれられ、楽しく一生懸命働かせて頂いたおかげで入社して1年と少し経った時には50人の営業部のリーダーに任命頂きました。
最短でリクルートの営業リーダーに着任
リクルートの良いところは暑苦しいくらいに仲間意識があることです。
中途も新卒も関係なく、新しく入ってくる人へのサポートや教育体制が素晴らしく非常に学ぶべきものが多かったです。
50名の部署のリーダーとしてリクルートでマネジメントを経験できたことも大きな経験でした。
リクルート出身の方が各地で活躍されているのは、彼らが元々優秀だったことだけではありません。
リクルートの組織が彼らを成長させ、様々な機会を提供していたのだと思っています。

リクルートの組織文化や評価体系については秀逸で学ぶべきポイントが本当にたくさんありました。
リクルートの営業を経てベンチャーキャピタルに転身
リクルートの営業での取り組みやスキルアップを経て、ベンチャーキャピタリストとして働くことが出来ることになりました。
営業経験しかないぼくにとっては初めてのジョブチェンジであり、周囲の人を見てもそんな人は1人もいません。
周りはコンサル出身や投資銀行、商社の事業投資の部門だった人ばかりで、当然ですが新卒の社員はいません。30台前半はぼく以外に1人しかおらず、経験者の猛者ばかりです。
新卒かそれ以上に分からないことばかりで辛いのと同時に、改めてすごいところで働けていることに感謝をしています。
具体的なベンチャーキャピタリストの仕事とは?
ここに関してはまだまだこれからアップデート予定ですが、既に行なっている仕事について簡単にご紹介します。
ベンチャーキャピタルの中にも、VC(ベンチャーキャピタル)と呼ばれるものと、CVC(コーポレートベンチャーャピタル)と呼ばれるものがあります。
VC・・・IPOやバイアウトをし、キャピタルゲインを目的として投資
CVC・・・自社の事業とのシナジーも考慮して投資する
ぼくが行なっているのはCVCであり、投資対象のベンチャー企業は全世界に渡ります。
世界中のベンチャーカンファレンスなどに出向き、コンタクトをとって投資企業の発掘をしたり、自社の事業のポジショニングや競合との分析をしたりしています。
自分のキャリアを振り返って見て思うこと
ベンチャーキャピタリストに転身する際には、英語での面接がありました。
もしぼくがMBA留学を目指して英語を勉強していなかったら、今の仕事につけていなかったでしょう。
これは有名なスティーブジョブズの言葉ですね。
先を見通して点をつなぐことはできない。
振り返ってつなぐことしかできない。
だから将来何らかの形で点がつながると信じることだ。
何かを信じ続けることだ。
直感、運命、人生、カルマ、その他何でも。
この手法が私を裏切ったことは一度もなく、
そして私の人生に大きな違いをもたらした。
自分がなりたい姿や、やりたいことに向かって一生懸命もがいていれば、いつか点が繋がると信じることだ、というのはまさに自分のキャリアを振り返ってみて感じることです。
冒頭にも述べましたが、こんなキャリアの自分に多くの人からご質問頂く際に、少し違和感を感じる部分があります。

営業でもキャリチェンジできるのか!頑張ろう!

リクルートに行くと色々な選択肢があるんですね!
それは、「リクルートに行けばいい」「今は営業だけれども将来は違うポジションをやれる」のような、ぼくの表面的なキャリアのみを拾って解釈していることです。
当然ですが、リクルートに行って失敗する人もいますし、営業からキャリアチェンジをして不遇のキャリアを歩んでいる人はたくさんいます。
大手企業から「成長できる!」というフワッとした理由でベンチャー企業に転職する人も同じことだと思っています。

ではどのようにしたらいいのか?
それは徹底的に自分と向き合う
ことだと思っています。就職用語でいうと自己分析
です。
転職もキャリアも自己分析が一番大事
ぼくとあなたでは、『やりたいこと』も『やってきたこと』も全く異なります。
他人のキャリアをそのまま参考にするのではなく、そのキャリアの本質はどこか?を見極めるのが重要です。
例えば

仕事を通じて、営業で日本で1番になりたい!
と、決めたとした場合、「営業で1番とは何を指すのか?」が大事です。
- 1つの会社ではなく複数社での営業実績の話なのか?
- 営業マンとしての年収の話なのか?
- クライアントへの定量での価値貢献の話なのか?
「営業で1番になる」といっても様々な解釈の仕方があります。
数字の実績なのであれば、自社の商品が強く単価が高い営業をすべきですし、年収を求めるのであれば生命保険やM&A仲介の会社に行くべきです。
年収よりも遥かに大事な「どんな人生を送りたいか?」
年収にも上限がありますし、数字だけをやるだけでは評価されないからです。
つまり、あなたが営業職で転職するとしても、「将来どんな姿になりたいのか?」「そのためにはどんな営業をしなくては行けないのか?」がとても重要なのです。
にも関わらず、表面的な年収や福利厚生に目移りして転職活動を進めている人が多いように感じます。

将来やりたいことなんてないよ・・・
やりたいことが明確な人なんてほとんどいません。
しかし、「どんな人生を送りたいのか?」「どんな風に仕事をしていたいのか?」など、抽象的でもいいので自分の根底の気持ちに向き合い、考えなくてはいけないのです。
自分を知ることを始めないと、いつまで経っても年収などの諸条件に振り回されるキャリアが待っていると思います。
ですので、ぼくは転職を何回もすることや、年収ありきで転職をすることを全く良いと思っていませんし、勧めことはありません。
今とこれからのキャリアについて
会社員として成果を残し面白い仕事をたくさんする
本業である仕事に全力に取り組み、個人では出来ないような規模や難易度の仕事に取り組んでいきたいなと思います。
本業と副業ということはお客さんからすれば関係ないのですが、ぼくは本業に全力を注ぎ、余裕があれば副業も行う、というスタンスです。
楽な企業に勤めて仕事をそこそこで、副業をやる方もいますが、個人的には反対です。もし、そうするのであれば副業の仕事に専念して会社を辞めるべきだと考えるタイプです。
自分が望むキャリアを歩ませてくれたのも周囲の人たちの協力があってだと思うので、これからも会社員として行けるところまで行きたいという気持ちでいます。
転職支援
このようなキャリアを歩ませて頂いたので、転職サポートをして見たいと思い、業務委託で少しの期間だけエージェント業務を行わせて頂きました。
今では本業が忙しいのでやる時間がない代わりに、時間が空いたら本ブログで転職の考え方を記載していこうと思っています。
副業
ぼくの副業のメインである財務コンサルと経営コンサル業は引き続き頑張っていこうと思っています。
今は紹介で常時1、2社からご依頼を頂けているので自分のスキルアップにも繋がるので継続する予定です。
この辺もどこかで書きます
長い長い文章をお読み頂き、ありがとうございました!!
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