
一番頑張った仕事はなんですか?

なんで転職しようと思ったんですか?

一体、いくつの質問の答えを用意しておけばいいんだろ・・・??
面接の練習をすればするほど、色々なことを聞かれるのではないか?と不安になりませんか?
結論からお伝えすると、面接官から聞かれる質問を全てを想定して、答えを用意することは不可能です。
しかし、自分自身のことをしっかりと深く理解していれば、面接で何を聞かれていても問題ありません。
なぜなら、自分の根底にある価値観や考え方に基づいて全ての質問に回答できるからです。

自己分析なんて僕でもやってるよ・・・
この話をすると、多くの人が「自己分析なんてやってるよ」と言いますが、しっかりと出来ている人はほぼいないです。
自己分析が出来ていると思っていても、「面接で上手く答えられる気がしない」という方は以下のどちらかです。
・自己分析が出来ていると思っていても、深掘りが浅い
・自己分析の仕方が間違っている
自己分析が上手く出来ていない人は、自己分析を丁寧にやってくれるエージェントに依頼した方が良いです。間違いなく、合格率が変わります。
ぼくは銀行を退職後、半年間のニート生活で自分の人生を振り返ったり、将来のやりたいことについて考える時間を作ることが出来ました。
そして、自分で考えたものを多くの転職エージェントに壁打ちしてもらったのです。
その結果、有名コンサル会社を含む多くの企業から、合計10社以上の内定をもらうことが出来ました。
・新卒で銀行(not メガバンク)に入社し、4年間を法人営業
・銀行を退職後にニートを経験し、リクルートに入社
・リクルートで営業リーダーを経験し、新規事業立ち上げなど行う
・ベンチャーキャピタリストに転身し、現在に至る
今はベンチャー投資の仕事をしているのですが、ぼくのような普通の営業マンが今の仕事をさせて頂く機会をもらえているのは、面接で正しく自分のことを伝えてきたことに尽きると思います。
非常にシンプルですが、本記事で示す質問に答えることが出来れば、自分の歩みたいキャリアを歩めたり、面接での合格率はぐんと変わると思っています。
それは決して、小手先のテクニックや見せ方ではなく、自分自身に向き合う大きなきっかけとなることでしょう。
”面接”とは自分と企業のマッチングを説明すること

面接では〇〇と言わない方がいいですよ

志望理由はこのように話しましょう!
転職サイトやブログでは「面接で言ってはいけないこと」などの面接ノウハウが良く書かれていますが、ぼくはあまり関係ないと思っています。
それよりも遥かに重要なのが、本記事で話す2つのポイントです。
1、私は〇〇ができます
2、〇〇という理由で貴社と相性がいいです
転職活動や面接とは、「私は〇〇ができます」「〇〇という理由で貴社と相性がいいです」の2つの項目に収束すると思っています。
それぞれについて解説していきます!
私は〇〇ができます編
自己PRで失敗するケースとしてありがちなのが、「解像度が荒い」パターンです。
例えば、以下のようなPRする人が多くいます。

私は課題解決能力が高いです。
これからの時代、単純作業は機械に代替されることが予測できるので、何らかの課題を解決することは当たり前になってきます。
つまり、「課題解決能力」というざっくりとして表現だけでは、大きな差別化ポイントにはならないのです。
そもそも「課題解決」自体はビジネスの結果であり、プロセスではありません。社内の表彰や売上達成率にような実績だけを伝えているのと同じです。
あなたにしかない強みを伝えるには、課題解決のプロセスにおいて、どんなスキルや行動が得意であるか?を言語化し、解像度の高い項目にしていく必要があります。
そのためには
- どんな課題だったか(背景)
- どう解決したいと考えたか(分析)
- あなたが解決したいと思った理由は何か(動機)
- どのように解決方法を進めていったか(設計)
を自分自身で理解し、説明する必要があります。
これらを詳細に理解・説明できるようになると、課題解決を行なっていく中での自分なりの強みが分かってきます。
自分の強みを話す具体的な良い事例と悪い事例
具体的な例で考えていきます。
例えば、金融商品を販売する営業マンの場合ではこのようなPRする人を多く見てきました。
しかし、これではどの部分にその人の強みがあるかがわかりません。
もしかしたら自社の金融商品が強いから売れているだけで、会社や業界が変わったら結果を出せない人と捉えることも出来てしまいます。
では、こちらのケースはどうでしょうか?
このケースでは、営業マンとして自分の目標に対し、しっかりと分析を行い、戦略を上手に立てることが出来る人だということをPRできています。
一般的な営業マンであれば、ひたすら電話をかけたり、接点をたくさん持とうとするでしょう。
しかし、この人は一歩引いて全体を俯瞰して戦略的に物事を捉えることが出来る人だということが分かります。
その結果、「若い世代が提案を受けられていない」という課題と、「営業としての数字が上がらない」という自身(会社)の課題を解決しています。
このように、課題解決を行うプロセスの中で、自身の強みがどこにあるのか?を端的に説明することで、この人は環境が変わっても結果を出せる人物なのではないか?と面接官に思わせることが出来ます。
就職活動における面接対策や履歴書の書き方などで、「具体的に書くべし」とありますが、出来事を具体的に書くだけでは不十分だと思います。具体的に述べた上で、話の本質的な部分はどこになるのか?を自分で理解することが重要です。
貴社と相性がいいです編
いくら能力が高くても、働いている環境が合わなかったり、組織から求められていることが違えば、パフォーマンスは下がります。
そこで重要なのが、強みのスキルを十分に活かせるのか?を説明することです。
つまり、「私は御社と非常に相性が良いです」ということを伝えなければなりません。
どのように相性の良さを伝えるのか?というと、下記の2点に基づいて説明するのが良いと思います。
- 私はその仕事(環境)にモチベーションが湧きます
- 私は組織が求めることに合っています
この2つを持って説明できると、かなり説得力があります。
自分と会社の相性の良さを伝える具体例
ぼくがリクルートの面接を受けた際の事例についてお話します。
この項目で解説している「〇〇という理由で貴社と相性が良いです」という内容に注目していきます。
1 自分は〇〇が出来ます。
→銀行での経験を生かして、広告の提案に留まらず、クライアント全体の経営状態に踏み込んだ話が出来ます。
2 〇〇という理由で貴社と相性が良いです。
→「経営を改善するスキル」を身につけることで、自分がなりたい姿である「どこでも働ける状態=自分がその時にやりたいと思ったことをやれる状態」を達成できると考えています。
「〇〇という理由で貴社と相性が良い」を伝えるには2つの点を意識することが重要だとお伝えしました(再掲)
①私は貴社の仕事にモチベーションが湧きます。
②私は組織が求めることに合っています。
ぼくの場合、自分の将来なりたい姿に対して、リクルートで働くこと(経営を改善するスキル)が必要であることを述べています。
さらに、リクルートの営業は「広告における知識を持っていること」ではなく、「クライアントの業績を上げること」が求められているので、ぼくのやりたいことと相性が良いことを伝えています。
自分がなりたい姿に必要なスキルと、会社が求めるものが一致しており、面接官からすると納得度の高いものになっています。
説得力のある説明をするためには?
自分と企業の相性がいいか?を伝えるためには、「自分」と「企業」のことを知らないといけません。
求職活動における「企業研究」は「いかに自分が企業と相性がいいか?」を模索し、伝えるために行うのです。
企業の表面的な歴史や売上、社員数などを覚えるのではなく、会社が大事にしていること、現場で行う業務内容を理解することが企業研究です。
そのために最も重要なのが、この記事で何回もお伝えしている「自己分析」です。
自分には何が出来て、何をしたくて、どうなりたいのか?を知らないと行動のしようがありません。
自己分析を「もう出来ない!」というくらいやりきらないと、どんな仕事をしても不安になったり飽きたりするようなキャリアしか積めなくなってしまいます。
自己分析をしっかりやってくれるエージェントは良いエージェントいえるでしょう。
転職では小手先のテクニックではなく、自分に向き合うこと
の2点にフォーカスして、自身で整理して行うことが必勝パターンです。
ぼくは履歴書や面接の際には、必ずこのフレームワークを使っていました。そして、自分の歩みたいキャリアを想像していた以上のスピードで達成できています。

ネット上には小手先のテクニックや回答集の情報がたくさん転がっていますが、個人的には意味がないと思っています。
なぜなら、論理的に情熱を持って話すことが出来れば、聞いている側は納得するからです。
論理的かつ情熱的に話すフレームワークが、本記事で書いた内容なのです。
もちろん、この質問にただ単に”答えられれば”いいわけではありません。他の小手先テクニックと変わらなくなってしまいます。
”説得力を持って答える”ために必要なのが、この記事で繰り返しお伝えしている自己分析です。
自己分析が弱いと、話が表面的になり一貫性がなくなってしまいます。そして、多くの転職活動者が一番出来ていないことです。
転職活動良いきっかけにして、自分の考えを整理し、適切な次なるステップに進むプロセスになることを願っています。
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