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年収1,000万円超えの外資IT企業の営業職のオファーを断った理由

2020 5/26
年収1,000万円超えの外資IT企業の営業職のオファーを断った理由
転職インフルエンサーのアイコン画像転職インフルエンサー

転職回数〇〇回で年収1,000万円!

年収をUPすることは転職をする上での1つの大きな魅力ですよね。

この考えは否定しませんし、多くの人が自分に見合った対価をもらえるようになることは良いことだと思います。

しかし、ぼく自身の転職経験においては、目の前の「年収」はさほど重要ではありませんでした

銀行を退職した27歳の時には某外資コンサルや外資IT企業から年収1,000万円超の条件での入社オファーを頂きました。しかし、年収という面では好条件にも関わらず、あっさり断ったのです。

そして、年収が300万円以上低いリクルートのオファーを受けることにしました

それから数年経ちますが、ぼくはリクルートで魅力的なお仕事をさせてもらっており、当時の決断は本当に良かったなぁと振り返っています。

この記事を書いた人

・新卒で銀行に入社し、4年間を法人営業に従事
・銀行から退職後に7ヶ月後ニートを経験
・リクルートの営業組織として中途入社
・3年間の営業経験を経て、ベンチャーキャピタリストに転身

今回は、ぼくが高年収のオファーを断り、自分自身がどんなキャリアプランを描いていたのか?その心の内を述べたいと思います。

目次

年収が高い仕事(営業)とはどういうことなのか?

従業員として企業からもらえるお給料は基本的に、時給×時間で換算することが出来ます。(大企業の社員は時給脳とよく言われているのは”働く時間”を増やして給料をもらおうとするからですね!)

顧問や特殊な立場の人でない限り、1日に1時間しか働かずに年収500万ということはないでしょう。

だから、企業は「この人なら1時間当たりこのくらいの仕事をやってくれて、1日○○時間働いてくれるから年収○○円ね!」という考えのもと、従業員に賃金を払っています。

高い年収のオファーというのは①時給が良いからなのか?②働く時間が長いのか?というのを理解する必要がります。

外資IT企業のオファー年収の構造を分解して考える

年収が高くても労働時間が長ければ、あまり魅力的なオファーではないかもしれません

ここまでは多くの転職者の方が気にかけるポイントだと思います。年収が高い求人の企業の平均残業時間を調べたり、休日出勤があるかどうかを調べる転職希望者の方はたくさんいますよね!

しかし、ぼくがオファー頂いた高い年収の求人は、労働時間もそこまで長くなかったので、働いている時間が長いから年収が良い、というわけではなさそうでした

ここからがポイントです。

「時給が高い求人の方が良い」というのは誰でも考えられることですが、その仕事がなぜ時給が良いか説明できる人は少ないです。

若手社員のアイコン画像若手社員

会社の利益率が良いので〜・・・

のようなフワッとした理解の人が多いでしょう。

年収の高い求人を見て、なぜその仕事の時給が高いのかをあなたは答えられますか?

時給が高いか低いか?だけではなく、「なぜ時給が高いのか?」「ポジションが求めているものは何か?」を理解して、自分の将来のキャリアと結びつけていかないと良い転職は出来ないと思います。

ぼくが受けたオファーを例に考えてみます。以下、この求人を出している企業をA社と呼ぶことにします。

外資IT企業の営業職の時給が良いのはなぜか?

A社の高年収の求人は、外資IT企業の営業職というポジション。給与体系はベースで650万程。加えて出来高制で1,500万~2,500万までは比較的簡単に到達可能、という内容の待遇でした。

A社の求人の時給を換算したら、とても高いですよね。

では、A社のこの求人はなぜ時給が高いのでしょう

それは、A社とぼくの間で「たくさん売ってくれれば、売った分に応じて分け前あげるよ」という内容だからです。

ここで考えなければいけないポイントは、「時給が高い」ということだけで終わらずに、「なぜ時給が高いのか?」まで分解していくことです。

A社の求人の時給が高い理由を、①A社の製品(サービス)とマーケット環境 ②A社の利益構造 ②自分に何が求められているか?の3点から考えていきます

A社の製品とIT業界のマーケット環境

まずは自分が入りたい企業が、利益を得ているのは「何の価値を提供してるからなのか?」そして、それが「今後も価値がありそうなものなのか?」ということを理解します。

A社は社内システムを企業に納品するビジネスモデル。A社のシステムを使うと、従来よりも生産効率が上がるという価値を提供をしています。

日本企業には過去の商慣習で無駄な社内業務が多く、様々なシステムを使えば、普段の業務をもっと効率化できます。A社の製品を取り巻く環境はこれからも需要は増えていくことが見込まれていました。

このような背景から、A社が適切な成長を遂げれば、市場環境としては良いといえる状況でした。

外資IT企業A社の利益構造

次に、自社の製品やサービスを売ったときにかかるコストと得られる利益について考えていきます。

A社のシステムはパッケージ商品なので、クライアント毎に大きくカスタマイズする必要がなく、一度大量に作ってしまえば、その後はいかに多くの企業に納品できるか?がポイントとなります。

つまり、この会社の商品は販売単価に対し、原価は低く、販売するためのコストがかかる構造でした。

「販売」といっても、広告やマーケティングなどの様々なコストが存在します。

A社は一般消費者ではなく、企業向けの商品のため、テレビCMなどの広告を大々的に行っておらず、販売のコストの多くを占めているのは営業にかかるコストでした。

つまり、モノを売ってくれる人にコストをかけているということです。

外資IT企業A社の年収が高い営業職の求人に求められているものは?

ベンチャーであれば、営業職であっても様々な仕組み作りや営業以外の業務にも時間を割かなければいけないかもしれません。

しかし、A社の規模は大きく、既に商品が完成されており、営業体制も整っていました。経営陣は創業時からのメンバーや、中途入社の優秀な人員で固められており、営業、人事、総務などの職種もしっかり分業化が出来ていました。

完成された商品を出来るだけ多くの企業に使ってもらうことで、売上と利益が拡大していく事業フェーズに入っていたのです。

「たくさん売ってくれれば、売った分に応じて分け前あげるよ」

この求人はつまり、A社の商品をたくさん売ること”のみ”を期待されての条件です。

極端にいうと、「1つ商品を売ったら○○円、2つ商品を売ったら○○円×2」という条件が、A社と求職者にとってのwinwinの関係であり、モノを売るということを極めたい人にはとても魅力的な求人でした。

一方で、A社の事業フェーズや社内体制を考えると、商品を売る以外のことはする必要がないとも取れます。

経営陣のアイコン画像経営陣

この200円のリンゴを1個売るごとに、50円の分け前を与えるよ。その代わり、これからどんなリンゴを作るか?どうやってリンゴを売っていくか?会社として、リンゴ以外のものも売った方が良いか?などは君は考えなくていいよ

これから先のキャリアで「営業」に特化していくのであれば、A社の求人は「お金も稼げる」「営業力が身につく」という最高のオファーです。

しかし、ぼくは会社経営や事業拡大などに興味があり、将来は経営に携わるキャリアを歩みたいと考えていました。

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決められたモノを売る」ことだけに特化したキャリアを歩むと、今後の自分のキャリアの選択肢を狭めると考えたのです。「どんなものでも売れるスーパー営業マン」になりたい訳では決してないので、自分にとっては、どんなに年収が高くても行うべき営業ではありませんでした。

 

応募する求人は自分の将来像に合ってる?

ぼくが将来なりたい姿は「事業を作る、経営に携わる」ことです。

特定の業界に興味があるわけでもないですし、人生をかけて作りたいサービスがあるわけでもありません。

銀行員のときのように様々な業界に触れて色々な商売に携わりたいのです。

自分が既に良いビジネスプランを持っていて、創業資金としてお金が本当に必要なのであれば、A社の内定を受けていたかもしれません。

しかし、営業に特化してひたすらモノを売ることを極めることは、いくらお金を貰えたとしても、ぼくの将来のなりたい姿に向けて行うべきことではありませんでした。

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自分がやりたいと思うものに突き進むことはとても重要なことです。それは日々変わっていくことかもしれません。しかし、今の自分は何をしたいか?どうなりたいか?を仮決めでいいから持っておかないと、勤務地や働き方や年収などの目の前の細かい条件に振り回されることになります

「あなたはどんなビジネスマンになりたいですか?

それを常に考え続け、諦めずに行動すれば、実現する可能性は大いにあります。

自分の想いや考えを持つことで、多くの方が充実したキャリアを歩めることを願っています

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この記事を書いた人

そそのアバター そそ 現コーポレートベンチャーキャピタリスト

元リクルート営業、元銀行の法人営業。銀行の営業では全国1位、リクルートでは3年の在籍で2回の年間表彰を受賞し、新規事業PJ立ち上げも経験。営業一筋だったキャリアから一転してベンチャー投資の世界に飛び込むまでのキャリア論を記載

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