リクルートってノルマが厳しくて勤務時間長いんでしょ
営業が強いから、体育会系のノリなイメージ・・・
『リクルートってどんな職場なの?』という疑問を持っている転職希望者は多くいます。
リクルートの社内の雰囲気や風土を理解することは簡単ではありません。自分自身が転職活動時にエージェントから聞いた話やネットで調べた情報がほとんどアテになりませんでした。
だからこそ、昔の自分のように「リクルートへの転職に少し興味あるけど、よく分からない人」に向けて、リクルートで働く時のイメージをつけてもらいたいと思い記事を書いています。
この記事では、リクルートの代名詞でもある『社内の雰囲気』について解説しています。
ぼく自身、銀行からリクルートに転職した際には、社内の文化や雰囲気に驚き、戸惑ったことを今でも鮮明に覚えています。
しかし、今ではリクルート以外の会社で働きたくない!と思うくらい、このワイワイした社風の虜になっています。
- リクルートで働くことを考えている人
- 社内風土の変革に動いている人
- 転職を考えている人
中途の採用面接で面接官が話していた「リクルートの雰囲気」
銀行を退職して転職活動をしているときには、リクルートグループの2社に”営業職”として、エントリーしていました。
・リクルート住まいカンパニー
・リクルートキャリア
採用プロセスの中で色々あったので、2社しか受けていないのに計7回も面接を受けることになったのです。7回も面接をしていると、リクルートの人の雰囲気や考え方が少しずつ分かって来ます。
中途採用プロセスの中で、未だに強く覚えている面接での出来事があります。
リクルートで働くイメージをつけるために、面接の逆質問で社内の雰囲気についての質問をしました。なぜなら、「一緒に働く人」は自分の成長観点において非常に重要だからです。


リクルート社内の雰囲気ってどんな感じですか?

その質問よく聞かれるんだよね。ぼくは毎回「文化祭の準備をしている感じ」と答えているよ
面接官から返って来た言葉は「文化祭の準備をしている感覚」という言葉。
当時は「そんな雰囲気だったら楽しいだろうなぁ」という感想でしたが、実際に自分に入社してみて本当に的を得ていたな、と感じています。
ぼくも転職活動をしている方からリクルートの雰囲気について聞かれたら

みんなで文化祭の準備をしている感じかなぁ
と、答えています。ただし、リクルートグループには色々な会社があり、会社や部署によって微妙に文化が異なるので、自分がエントリしたいと思っている求人に関してはリクルートに特化しているエージェントに聞いてみてください

リクルートで働くイメージがつく3つのシチュエーション
実際に、銀行からリクルートに転職したときには本当に驚きました。
入社したばかりのぼくが、フロアの雰囲気やメンバーの人たちを見て感じたことは

えっ、これサークルじゃん!
あたかも次の旅行の計画を立てるようなノリで会議が行われ、

あっそれいいねー!
と言って、社内の仕事のやり方がどんどん変わったり、決まっていったりするのです。
銀行だったら、おそらく
それでダメだったらどうすんだよ?
と、支店長や先輩に言われて終わりです。そして、みんな新しい提案をしなくなり、自分の頭で考えることをしなくなっていくのです。
だからこそ、自分が働く周りの環境や組織が非常に重要なのです。
リクルートではみんな臆せずに発言していきます。そして、提案を聞く側も基本的に否定する人はいません。
みなさんが大企業や年功序列の会社で働いていると、イメージがつかないと思いますので、今回は実際にあった事例をもとに3つのシチュエーションで説明していきますね!
仕事かプライベートかわからない社内イベント
異動シーズンは送別会があったり、懇親会があったり、業務外とはいえ、ほぼ仕事みたいなイベントありませんか?上司とのゴルフ、社員旅行、地域イベントに会社のみんなで参加したり・・・・
リクルートにも業務外だけれども、仕事っぽいイベントはあります。
しかし、リクルートにはその逆もあるのです。つまり、「仕事なんだけれども遊びじゃん」というイベントです。
かなりレアケースですが、極端な例として1つ事例を挙げます。
最近、自分がいる部署において異動が多くあったこともあり、上長が揃って

みんなの交流を深めたい!
と話してました。新しいメンバーとの交流を深めることを目的としたイベントです。
普通の企業であれば、仕事終わりに「歓迎会」と称して飲み会をするのが普通ですよね?
ぼくがいるリクルートには「社員同士が交流を深めるための予算」があります。
そこで、ぼくが

じゃあみんなでサバゲー行きません?
と言ったところ、平日にみんなでサバゲーに行くことになりました!あくまで「交流を深めるために」。なんじゃそりゃ。
ぼくが所属する部署だけでなく、他の部署でも「社員同士の交流」を目的に様々なイベントを行なっています。平日の昼の時間に日帰り旅行、バーベキュー、グランピング、などなど

勤務時間内なのにリクルートってすごいなぁ
ザ・日本企業のような銀行から来た自分だからこそ、余計に感じるのかもしれませんが最初は本当にカルチャーショックでした。
仕事の進め方や上司との関係性などの職場の雰囲気
企業に勤める多くの人は、直属の上司の存在が自分の人生を決めると言っても過言ではないですよね。
リクルートは風通しが良い職場と言われますが、特に上司や自分の部署の部長や役員との距離感には驚きました。

〇〇さん、今度釣り行きましょうよ〜

おう、いいよ、いつにしよか〜

えっ、距離感近い・・・しかも馴れ馴れしいなぁ
リクルートにはこのような会話は日常茶飯事です。相手が上司だろうが、役員だろうが、「〇〇さん」と呼びます。
しかも驚くべきは「〇〇さん」というのは苗字でなく、あだ名なのです!!
しかし、転職エージェントやリクルート出身の人で、こういうことを良くいう人がいます。

リクルートは体育会系だから詰められる文化だよ

数字を達成していないと上司にめちゃくちゃ怒られる会社だよ
こういうことを言う人は次のうちのどれかである可能性が高いです。
・数年前にリクルートにいた人
・リクルートでの在籍年数が短い人
・リクルートで活躍できなかった人が話すリクルート
ぼくもリクルートの全ての会社の全ての部署に所属したわけではないので、「100%あり得ない!」とは言いきると嘘になります。
しかし、リクルートの文化的にパワーマネジメントできないと主張する理由もちゃんとあるのです。
まず最初に、なぜ上記の人たちが「リクルートはパワーマネジメント上司がいる!」と発言するのかを解説していきます。
数年前にリクルートに在籍していた人が話す”リクルート”
実は彼らが言っていることは間違いではないのです。
昔にリクルートは体育会系でゴリゴリの営業をしていました。ぼくの上司も10年前を振り返って

お前らはいいよなぁ、働きやすくて。俺が20代の時は目標行ってないとすごい怒られて大変だったよ
これは他の企業でも同じかもしれませんが、特に昔のリクルートは厳しい文化で朝から晩まで働いているような会社でした。
しかし、今と昔では大きく会社の文化や考えた方が変わっています。リクルートという組織の特徴として、「新しい考え方をすぐに取り入れる」ということがあります。
他の企業よりも先んじて、「働き方」について試行錯誤し、上司からメンバーへのマネジメント方法についても大きな変革を遂げています。
昔のリクルートにいた方の発言は間違っていないですし、「時間が経っても変わらないリクルートのDNA」を聞くには非常に参考になるでしょう。
しかし、「現在のリクルートの状況を聞く」という観点ではちょっと注意したほうが良いと思います。1人の意見で「リクルートという会社は〇〇だ!」と決めつけるのは危険です。
リクルートでの在籍期間が短い人が話す”リクルート”

リクルートってさぁ、〇〇・・・・
元リクを語って、リクルートについて語る人はこの世にたくさんいます(笑)。
実は、ぼくもリクルートに転職する際にリクルートを1年で辞めた人に話を聞いてしまったんですよね。
それ自体は悪いことではありませんが、わずか1年やそこらで組織や会社のことをどれだけ把握できるのでしょうか?
その人が話しているのは、おそらく直属の上司と同じフロアにいた数人の話です。
どうしても周りに短期でリクルートを辞めた人しかしない場合は、その人に今でもリクルートで働いている人を数人紹介してもらうようにしましょう。
リクルートで活躍できなかった人が話すリクルート
リクルートは働いている人が多いだけでなく、在籍期間も短く人材の流動性が非常に高いです。加えて、リクルートには優秀な人が多いので、活躍できる人は限られています。

活躍できなかった人の意見も重要だから聞くべきなんじゃないの?
当然、ネガティブな理由で退職した人の話も参考にすべきです。
ぼくも転職活動時にはリクルートに特化したエージェントに、リクルートを辞めた人を何人か紹介してもらい、話を聞きました。

実際に自分が入社してみて振り返ってみると、リクルートを辞めた人の話を聞く際には注意が必要である理由が分かったのです。
リクルートに新卒や中途で入社してくる人には「意識が高い」「上昇志向が強い」「自分のビジョンがある」という特徴があります。
つまり、良い意味でも悪い意味でプライドが高いのです。
自分が評価されない状況を真摯に受け止めて反省して改善できればいいのですが、それ以上にプライドが高い若い社員は、組織に対して不満を言ってしまう傾向があるのです。
仕事に一生懸命で何かを成し遂げたい!と思っている証拠でもあるので、悪いことではないですが、こういう方の意見を鵜呑みにするのはオススメしません。
あなたが話を聞いたリクルートの人はそんな人ではないですか?
リクルートでパワーマネジメントができない理由
リクルートの文化的にパワーマネジメントができない理由があります。
それは「タテ・ヨコ・ナナメ」という組織カルチャーです。
リクルートは他のグループの管理者との距離が近いのも特徴です。
「ナナメ」の文化あることで、直属の上司が変なマネジメントをすると、すぐに他のグループの管理者に知れ渡ることになります。
ぼくも全然関係ないグループのメンバーの子から、話しかけらることが多々あります。

ちょっと悩んでいることがあるので相談乗ってもらっていいですか・・?
もし、直属のマネジメント方法に問題があれば、すぐに然るべきルートで改善するように伝えることができます。
このような背景から、パワーマネジメントの方法を取る上司はリクルートには少ないです。ちなみに、ぼくは今まで見たことありません。
リクルートには、本当の意味での人気者気質があるリーダーが管理者として評価される傾向が強いです。
それは決して『明るい、面白い、前向き』というようなタイプでなくても、『なぜか人に好かれるいじられキャラ』でも構いません。
要は、ただ単に仕事が出来ても、人を寄せ付けなかったりする人は評価されないということです。
飲み会を中心とした業務外でのリクルート社員

会社の飲み会って断れないんだよなぁ・・
仕事終わりに行われる飲み会って、業務外のはずなのに行かざるを得ないですよね。
ぼくも、銀行時代の飲み会は『社内接待』という位置付けで強制参加でした。
上司から、誘われたら基本的には参加。そして、何故か誘われた側なのに、お店探しや予約もやらなければならない。
しかも、飲み会で話す内容は上司の愚痴や、社内の女の子の話ばかり。

早く帰りたいなぁ・・・
『仕事の延長線上』という観点に関して言えば、リクルートの飲み会も銀行と共通しています。
しかし、決定的に違うのは、決起会的な意味合いがリクルートの飲み会は強いことです。
上司との関係性が違うことは前述しましたが、飲み会の場においてもフラットに仕事の話を語り、
次の日からの活力にします。
銀行時代では上司と飲んで、翌日の活力になった記憶はほぼありません。
さらに、リクルートの社員は基本的にかなり若い。飲み会の雰囲気も勢いがありますし、何より楽しい。自分でコントロールしないと、毎日行ってしまうといっても大袈裟でないと思います。
仕事を遊びのように行うリクルートの働く環境
リクルートの最大の強みは、「社内風土と組織文化」だと個人的には思っています。
様々な企業で同じような取り組みをしたり、ビジネス本で解説されるなど、大きな注目を浴びています。
職場におけるルールや雰囲気は他の企業が見習うべきポイントが多いと思いますが、制度やイベントを真似したところで同じ文化を作るのは難しいと思います。
組織文化とは長年かけて形成されるものであり、表面的な制度や取り組みを真似したところで上手く作用しないですし、変化も起きないでしょう。
リクルートに入社する大きなメリットして、「リクルートの強い組織を身を持って学べる」ことが挙げられます。
リクルートについて、本やネットで知ることは限られていますし、自分が体験することでその後のビジネス人生に大きな糧となるでしょう。
リクルートで働くことに少しでも興味がある方の参考になればと思い、ブログを書いています。みなさんが良いキャリアを送ることを心から願っています!
コメント