
転職活動していると、どんどん意見が変わってしまうんだよなぁ・・
転職を検討していると、年収や勤務地などの条件に目移りして自分の軸がどんどん変わってしまうことはよくありますよね。
実は転職には絶対に変えてはいけないものと変えていいものがあります。
ぼくは銀行員を辞めた当時、コンサル業界一本に絞って転職活動をしていたのですが、結果的にリクルートに入社をしました。
・新卒で銀行に入社し4年間法人営業を行う
・銀行を退職し7ヶ月間のニート生活の末、リクルートに入社
・3年間の法人営業を経験しベンチャーキャピタリストに転身
リクルートに中途入社したおかげで、今ではずっとベンチャーキャピタリストの仕事が出来ており、本当に満足した日々を過ごしています。
転職活動をしている人の中には
最初は〇〇会社に行きたいと思ってたのに、今は〇〇に行きたいと思ってるなんて考えが変わりすぎかな・・

色々考えが変わって、本当にこれでいいのかな…
と思っている人が数多くいると思います。
今回の記事は、転職活動中に「考え方が変わっても良いことと変えてはいけないこと」について、自分の原体験を通してお伝えしたいと思っています。
転職で絶対に変えてはいけないもの
転職活動をする上で絶対に変えてはいけないものがあります。
それは「なぜ転職をするのか?」です。
転職をするには、必ず理由があるはずです。
「〇〇な人生を送りたい」「スキルアップしたい」など人によって理由は様々でしょう。
転職を通じて成し遂げたいことを自分の中でブラさずに持っておかないと、わずかな年収の差や細かい労働条件に翻弄されて、行きたい企業がどんどん変わってしまいます。
なぜ転職をするのか?の軸は変えてはいけない
具体的にどういうことか?をぼくの例で解説します。
銀行を辞めた理由
世の中の銀行員とは異なり、ぼくは銀行の業務を前向きに行っていました。
経営やビジネスに興味があった自分にとって、一代で100名企業を作ったような経営者の方と定期的にお話できたり、様々な業界の会社の決算書を見れる経験はとても刺激的でした。
ただ、そんな刺激的な日々だからこそ、銀行員としてではなく、違った立場で経営やビジネスに関わりたいと思うようになりました。
具体的には、経営者視点で物事を考えたり、経営に関する提案ができるような仕事がしたい、という漠然と想いがあったのです。
経営に直接的に関わる仕事がしたかったから
ぼくは銀行を退職し、転職した理由は「クライアントの経営を良くするスキルを身につけるため」でした。
そして、これがぼくにとって転職をする際に「絶対に変えてはいけないもの」です。
転職活動中に変えても良いもの
では、「転職で変わっても良いもの」とはなんでしょう?
それは、「転職する理由を達成する手段」です。
転職活動前には、「なぜ転職をするのか?」のwhyは分かりますが、「それはどうやったら達成できるのか?」のhowの部分は分かりません。
なぜなら、世の中にはどんな企業があって、どんな仕事をしてどんなスキルがつくのか?を知らないからです。
ぼくがリクルートに転職したのも、まさにそのケースでした。
ニート状態で転職活動スタート
ぼくの場合は転職先が決まる前に銀行を退職したので、無職の期間が7ヶ月も続きました。
その期間の中で自分がやりたい仕事ができる環境を探し続けました。無職ということもあり、時間には余裕があったので選択肢を狭めないように本当に様々な企業を受けました。
当時、特に志望度が高かったのがコンサル業界。
なぜなら、クライアントの経営に関して色々な提案を行うことが最も出来る仕事だと思ったからです。
非常にありがたいことに外資コンサル含めた4社から内定を頂くことが出来ました。結果的にコンサルに行かなかった理由は以下の記事をご参照ください。

しかし、ぼくは結果的にコンサルに行くことを選ばなかったのです。
リクルートの志望度が急上昇したプロセス
無職の期間には先輩や友人を訪ねて、色々な企業で働いてる人に話を聞きに行きました。
その中の1人で、リクルートに勤めている大学時代の先輩から転職エージェントを紹介してもらいました。

リクルートも経営に関する提案が出来ますよ。
と、勧められてリクルートについての情報を教えてもらい、ちょっとづつ興味を持ち始めました。

時間あるし受けてみるか
と思い、実際にエントリーしました。
面接を通して感じる会社の雰囲気や熱量
最初に自分自身の気持ちに大きな変化が訪れたのは一次面接のとき。
実はリクルートには非常に多くの会社があり、会社毎にそれぞれ受けることができます。
ぼくはリクルートの3社を受けていました。一次面接がそれぞれ始まり
他社と同じように、なぜ転職したいか?どんな仕事をしてきたか?自分の強みは?と至って一般的な質問が続きました。
ただし、質問の内容は同じだけれども、話す言葉や雰囲気は明らかにポジティブなオーラを感じました。
面接官は、ぼくの意見に好意的なリアクションもしつつも、
その案件だったら、私だったらこうしてみたいなぁ
とか

こういう観点で取り組みしたら、もっと面白そうだよね!
などの発言が多くありました。
他社の面接では、自分の回答が採用するにふさわしいかを試されているかのようなリアクションだったのですが、リクルートの面接官はそのトピックに対して一緒に面白い答えを出そうとしているかのように感じ、とても驚きました。
面接で初めて知った実際の業務内容と会社の雰囲気

リクルートって広告媒体の掲載枠の営業ですよね?

サイト内の商品とかネット全般の知識が身につけるのが重要なのでしょうか?
ぼくはリクルートの面接でこのような質問を聞きました。
銀行では自社の商品知識の勉強に多くの時間を要したので、営業マンたるもの、自分が売る製品の知識をつけておく必要があると思ったからです
しかし、面接官からは意外な答えが返ってきました。
もちろん商品知識も覚えるけど、うちの営業マンは、クライアントが新しい店舗を出すときに市場調査したり、集客に困ってたら新商品を考えたりするよ.

えっ!そうなんですか…
リクルートの営業マンは勝手に色々なことやっちゃうからね、自分の数字さえやってくれればある程度は何やってもいいって感じ力
ぼくはその内容にとても驚きました。さらに続けて、逆質問をしました

これまで何人かの方や面接官とお会いさせてもらって、失礼かもしれませんがリクルートの人ってなんか楽しそうというか、学生みたいな感じのノリを感じるのですが….
あーそうかもね、リクルートで働いている人で、「社内の雰囲気はみんなで学園祭の準備をしてるみたい」っていう人いたけど、その表現の仕方にはとても共感するわ〜
面接官はぼくの失礼な発言を否定するどころか、同意してきたのです。そんな懐の大きさを感じる人が多かったのも中途入社の面接を通じて感じたことです。
対照的に、内定を頂いたコンサルのいくつかの会社では自分の直感で

この会社はあわなさそうだな・・
とオフィスの雰囲気や人の印象で思うことは珍しくありませんでした。
現代ではインターネット上で様々な情報や口コミを知ることができます。
しかし、実際に会社を訪れてみて、働く人と話したからこそ感じる雰囲気があります。
ぼく自身も、なんとなくリクルートは面白い会社だ、とか、ベンチャー気質のある会社だ、ということは耳にしていましたが実際に足を運んでみて理解するものが大きかったです。
転職活動をする方のほとんどは、現在の会社に勤めながら履歴書を書いたり、面接を受けたりしなくてはならないため、本当に時間が限られているかと思います。
ただでさえ、業務で疲れてる上に面接の不合格通知を受けたりした日にはやってられない気持ちになるでしょう。ニートで転職活動をしているぼくでさえ、面接で落ちた時はやるせない気持ちになりました。
それでも、時間の許す限り、自分の転職軸に基づいた企業は受けるべきです。
ただでさえ、他の企業のことを知ることは難しいのに、働きながら理解することはほぼ不可能です。だからこそ、わざわざ自分から将来の選択肢を狭める必要はありません。
面接や会社訪問をすることによって自分の認識や理解が大きく変わることは当然の話です。
今ではリクルートに勤務しながら、副業も含めて色々な活動をさせて頂いており、本当にリクルートの入ってよかったなと感じています。
自分の少ない知識で、食わず嫌いをしてエントリーをしなかったら、今頃ぼくはどこでどうしているかわかりません。
(もしかしたら、もっと楽しい人生が待っていたかもしれませんが笑)
いずれにしろ、今の環境には満足していますし、これからも色々なことにチャレンジしていきたいと思える自分にも充実感を持って、日々過ごしています。
転職活動は人生で何十回も経験するものではないし、1つの転職が人生に大きな転機をもたらすこともあるでしょう
だからこそ、自分の可能性を自分で狭めることなく、より良い次のステップに皆さんが進まれることを願っています
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