公式LINEで無料転職相談を受付中!

「君の名は」のヒットの理由をメディア活用の観点から考える

「君の名は」のヒットの理由をメディア活用の観点から考える

この時代において人が熱狂・感動するものはどのようなものだろうか?

ぼくはこれにすごい興味があります。

それを解明するために今回は「君の名は。」について研究したのでメモとして残したいと思います。

目次

あらためて「君の名は。」とは?

画像

東京の四ツ谷に暮らす男子高校生と、岐阜の飛騨に暮らす女子高校生が入れ替わる現象を通して、見知らぬ2人が引き合わされる様子を、約1000年に一度の彗星の衝突と重ね合わせて描かれている作品です。

この映画は新海誠が監督と脚本を務めた映画で、2016年8月26日に全国約300館で公開されました。

前作の『言の葉の庭』は全国23館での公開だったので、とても注力していたと受け取れる作品です。

事実として、『君の名は。』は映画公開前から話題を呼び注目を集めていました。

公開後は予想を上回る大ヒットとなり、公開52日で累計興行収入は150億円を突破し、歴代の累計興行収入ランキングでは、邦画歴代2位となっています。

同時に日本アニメとして、宮崎駿が手がけた『風立ちぬ』以来、ジブリ映画で初めて100億円を超える記録を打ち立てました。

そして、アニメと見事にシンクロしているRADWIMPSに楽曲を任せたことなどをきっかけに、新海誠ファンやアニメファンだけではなく、アニメに親しんでいない10代・20代からも支持を得た結果、日本映画史上歴代2位となる国内興行収入250億円突破という記録を打ち立てました。

と、ここまでは簡単な映画紹介。

映画自体の概要の説明は、他のブログだったり他のサイトの解説に譲るとして、ここからは、この映画の大ヒットのポイントだと思うところをぼくなりに記載します。

予告と本編の印象は違っていい

画像

みなさん、『君の名は。』の予告広告を見たでしょうか?

おそらく、ほとんどの人が見ているはずです。

ではどんな内容か覚えていますか?

おそらく覚えてないはずです。ぼくも唯一、RADWIMPSのメロディーが耳に残っているくらいです。

予告編の編集や宣伝を手掛けた東宝の弭間(はずま)さんはインタビューでこのようなことを言っています。

予告編のオフラインをこっちで作って見せたときに、
監督から「東宝がなにをやりたいのかわからない」
っていうコメントをもらったりもして(笑)。

そこには、「僕の作品はこういう作品じゃない」という言葉があったんです。
でも予告編って、「面白そう」と興味を持ってもらうことが一番大事で、
作品で伝えたいことは本編で伝えればいいんですよね。

もちろん、大事なテーマから大きく外れちゃうとダメですけど、
作品に込められたメッセージは、本編を観て感じ取ればいい。
同じ印象を予告に入れる必要はないんです。

そこは監督と大きく意見が違うところで、私は譲れないところだったんです。
予告編っていうのは、作品を観てもらうために存在するものだから、
監督の考え方だとよくないなって。
なので、そのコメントをもらったときは、「これは戦いだな」と思った瞬間でした。

引用元 : なぜ『君の名は。』は大ヒットした?宣伝・弭間友子の仕掛けとは

インターネットの普及により、情報が溢れかえっている中で、実際に映画館に呼び寄せるのは簡単なことではありません。

映画館に来場してもらうインセンティブとして、来場者プレゼントだったり、ゲストを呼んだりするなど、「映画館に行くことの価値」がないと、スマホの画面上での情報に満足してしまいます。

だからこそ、たとえ監督と意見がぶつかったとしても、本編を見たい!!と思われせるような数秒での予告広告の勝負に勝つことの重要性が高まっており、『君の名は。』はその勝負に勝ったといえます。

ただ、これは本編に自信があるからこそ成り立つことです。

ブログにしろ映画にしろ、本コンテンツを磨くことが、ユーザーの感動を生むことは不変の事実であり、作者が何よりも優先して行うべきことです。

予告はあくまでテクニックに過ぎません。

キンコン西野さんも行なっている「マネタイズポイントずらし」

画像

実際の映画発表の前でも試写会をやるケースとそうでないケースがあります。

「あえて試写会を行なわない」戦略をとっているのであればいいのですが、事前のネタバレや、料金を取れるものに対して無料で提供をすることを嫌がっているだけのケースは、今の時代背景をよく研究し、考え直さなくてはいけません。

『君の名は。』のエグゼクティブプロデューサーである古澤さんも大ヒットの要因の一つとして以下のようなことを語っています。

『君の名は。』の約1ヶ月前に公開した『シン・ゴジラ』が、ほとんど試写を行わない“観せない宣伝”だったのに対して、『君の名は。』は試写会で計4万人弱に観てもらう“観せる宣伝”を行った。これは、興行収入でいうと5000万円以上に相当する数字で、1.3億円の興行収入だった『言の葉の庭』の3分の1以上の数字に当たるわけです。そんな大勢にタダで観せて大丈夫なのかという議論ももちろんあったのですが、そもそも公開規模も違うし、作品をもっと広げていくためにはそのよさに気づいてもらわなければいけないと思い、こういう形になりました。

引用元:『君の名は。』エグゼクティブプロデューサー古澤佳寛氏インタビュー

ここで表面的なワードだけを次の学びに活かすのでは意味がありません。

このケースでいうと、『シン・ゴジラ』も観せる宣伝をすれば良かったのでしょうか?

ぼくはそうは思いません。

『君の名は。』のストーリーが、観せる宣伝とSNSの存在が上手く歯車が合った!からこそのバズりだと思ってます。

では『君の名は。』のストーリーのポイントはなんでしょうか?

それは最後に大どんでん返しがあることです。

先ほどの東宝の弭間(はずま)さんは先ほどのインタビューで、これについても言及しています。

『君の名は。』に関しては、後半にどんでん返しがあるという作品の構成が、SNSを上手く動かしてくれたと思うんです。
ちょっと前までは、自分が知った情報をいち早くSNSで自慢するっていう流れがあったと思うんですけど、最近はネタバレされたことでショックを受ける人たちのために、隠す傾向にある気がするんです。『君の名は。』に関してはそれが顕著に表れていて、「面白かった。でも、先は言えない」っていうつぶやきがすごく多かったんですよね。それによって、より多くの人が「観たい」って思ってくれたんだと思っています。

引用元 : なぜ『君の名は。』は大ヒットした?宣伝・弭間友子の仕掛けとは

現代のインターネットユーザーにとって、「内容がよくわからなさそうなもの」は、たとえ少しでも興味をもったとしても、ネクストアクションに繋がらないケースがほとんどです。

よくわからないんだったら、他の面白そうなものに時間とコストを費やそうとなります。

つまり、ひと時代昔だったら通用していた惹きつけ方法が、今の時代では排除の対象になっているということです。

これについてはキングコング西野さんが、ご自身のブログで丁寧にご説明しており、ぼくはこの考え方に完全に同意です。

ちなみに、とある声優さんと、その声優さんの数万人の熱狂的ファンの方からは、「作品を無料公開してしまうと、『作品にお金を払う』という意識が薄まり、子供の教育上良くない!」というご指摘を受けたが、声優さんの主戦場であるテレビアニメーションは、半世紀以上前から無料公開だ。

日本テレビやフジテレビの地上波放送にお金を払っている個人がいたら、是非、御紹介いただきたい。

価値がないモノ(ゴミ)を無料で提供しても、お金は発生しない。
価値があるモノ(無料ではないモノ)を無料公開しているから、ファンが生まれ、巡り巡って、その声優さんにお金が落ちているわけだ。
無料公開は時間差でお金が発生している

ツイッターにしても、我々は直接ツイッター社にはお金を払っていない。
しかし無料にすることで、より多くの人に利用してもらい、”多くの人が利用している”という価値を生み、広告枠その他で売り上げを上げている。
GoogleやYahoo!も「無料にした方が売り上げが伸びる」という判断だ。
一見無料のようだが、その実、マネタイズのタイミングを後ろにズラしているだけの話。
入り口を無料にすることで、更に大きな見返りを狙っている。時間差でお金は発生しているのだ。

引用元: 無料公開を批判する人間に未来はない

インターネットが発達し、普及している今だからこそ、その作品を作った人の価値、もしくは作品自体の価値をマネタイズする方法はいくらでもあります。

それをその作品自体を観ることの対価として、マネタイズしようとすることで無理が生じます。

もし本コンテンツに自信があるのであれば、その価値をしっかりと色んな人に共有・拡散してもらい、他の場所でマネタイズすることが結果的により、大きな経済的価値を生むことにつながるのです。

この考え方は、サラリーマンを始めた銀行のときから、ぼくが大事にしていて、そして今でも意識しているものでもあります。

銀行では、目の前の営業成績を追うばかりに小さな無理をして、相手に悪印象を与えるよりも、相手にギブを続けたり、自身の数字をあえて追わないことによって、将来、自分が銀行から離れたときも自分個人の名前で対価を払ってもらえるように意識してました。

映画でいうと、無料公開がそのギブに当たり、将来の大きなリターンの布石になると思います。

時代の流れを捉えた適切な広告投資

画像

近年、テレビCMの広告効果がどんどん薄れてきていると言われています。

ただ、未だに「テレビCM信者」が一定数いて、中には何千万もする広告費を投じて自己満のために行う社長も多数います。

例えば、ワールドビジネスサテライトで流れるCM枠は上場したての会社やオーナー企業が多く、友人の社長連中に自慢したいがために、CMが流れているケースも多いということを聞いたことがあります。

たしかにぼくがワールドビジネスサテライトを見たときは、BtoBの企業が多く「知らない会社ばっかだなぁ」とだけ思った記憶があります。

もちろん、そのときの会社名は覚えていません。

広告のキホンはだれに?なにを?いつ?どのように?伝えることです。

「なにを?」と「どのように?」に関しては、前述の予告広告で書いたように工夫されています。

ただこの映画はそれだけでなく、もちろん「いつ?」「だれに?」に関しても工夫を行い、以下のような最小限で効率の良い広告を工夫したと話されています。

人がいつ映画を観ようと思うかというと、実は映画館なんですよね。テレビスポットや街中の広告より、映画館の予告編やポスターを見て、「次はこの映画を観よう」と思う人が1番多い。

公開情報の解禁自体は昨年の12月に行いましたが、4月16日公開の『名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)』の上映劇場で、『君の名は。』の特報を初めて流したんです。それがお客さんにとって初めて映像をきちんと観てもらえるタイミングだったので、そこが1番最初の最も大きなバズでした。

引用元:『君の名は。』エグゼクティブプロデューサー古澤佳寛氏インタビュー

特に若年層のSNS利用率は高く、あっという間に情報が拡散します。

ターゲットがどんな人で、どんな行動を日々送っているのか?を考察することが、SNS上での広告活動においてはとても大事です。

リアルとバーチャルの融合によるバズる

画像

自分が好きなアニメの世界に出てくる場所が実在したら、みなさんは行って見たいと思うのではないでしょうか?

実際、有名どころとして『ハウルの動く城』や『千と千尋の神隠し』があります。

画像

「千と千尋の神隠し」といわれているのが、台湾の人気観光地「九份」。映画に出てくる屋台街の雰囲気とそっくりですね。日本からアクセスしやすく、台北市内から日帰りで行けるのも人気。実際に訪れたことのある人も多いのでは?

引用元:ジブリはここが舞台だった!名作ジブリ映画13作品のモデルになった絶景地21選
画像

愛媛県にある道後温泉(どうごおんせん)も「千と千尋」の舞台と言われる場所の一つ。歴史ある建物や温泉情緒は、どことなく映画のシーンに出てきそうな感じがします。

引用元:ジブリはここが舞台だった!名作ジブリ映画13作品のモデルになった絶景地21選

映画館で見て感動した場所に自分も行って見たいと思う。

そして現代では、行くだけに留まらず、そこで写真を撮り、自分でSNS上にアップしたいと思う。

ストーリーの大どんでん返しのみならず、実在する場所にも訪れた写真もバズりの要因の一つだと思います。

適切な広告投資にもつながりますが、これだけSNSが定着している現代では、少しの人々を熱狂させることができれば、他の人に伝えてくれます。

昔はマスに向けた広告が必要でしたが、これからの広告は特定の人に深く突き刺ささることが重要だと思います。

ぼくがこれから楽しい仲間と何かを生み出す際には、現代において

人が感動・熱狂するものはどんなものか?
それをどのように伝染させるか?

を時代背景にしっかりと照らし合わせていきたいと思います。

自己分析シート添付で無料でキャリア相談します
そそ

特に「リクルート」への転職に興味のある方にオススメです!

リクルートへの転職をはじめ、キャリアアップのための転職をしたい!
という方のご相談をLINE@でお受けしております。

少しでも自分のキャリアや働き方にお悩みがある場合には、
以下ボタンより友達登録をして気軽にご相談ください!

※「同じ人と同じ仕事を楽にしていたい」という方は
お手伝いできることがないと思いますので、ご遠慮ください。

自己分析シート添付で
無料でキャリア相談します
そそ

特に「リクルート」への転職に興味のある方にオススメです!

リクルートへの転職をはじめ、キャリアアップのための転職をしたい!という方のご相談をLINE@でお受けしております。

少しでも自分のキャリアや働き方にお悩みがある場合には、以下ボタンより友達登録をして気軽にご相談ください!

※「同じ人と同じ仕事を楽にしていたい」という方はお手伝いできることがないと思いますので、ご遠慮ください。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

こちらの記事も読まれています

コメント

コメントする

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

目次
目次